しっかりなんてするもんか

ちくしょう!しっかりなんてするもんか!

お金を払い女の人に会う例のシステムについて(安心の前払い料金制!)

「そろそろ彼女の誕生日なんだけど、今年は何を贈ろうかなぁ」なんて話をしていた会社の先輩は、それから一時間もしないうちに今夜遊びに行く店をPCで探していた。

先輩に言わせると「風俗は遊び・・大人の遊びなのであって浮気ではない!断じて違うのである!」ということらしい。なるへそ。そもそもこの業界はパートナーがいる人が多い。あたりまえだよねという感じである。しかし離婚率も高い。「仕事できる人は皆浮気してるからな~マァ逆にいえばそれくらい出来ないと本当の仕事はできないよね~」という話をしているイケイケな人たちの前を「ヘッへ、どうもすいやせん…」みたいな姿勢で通りりすぎる俺は例の「何言ってんだこいつ」のAAを思い浮かべていた。そしてやんなっちゃった。それにしてもまとめスレでしか聞いたことのない「風俗に行く」という行為を、近くにいる人達が実際にやっていた事になんだか驚いてしまった。

それから梅雨がやってきて、俺は乾かない洗濯物や毎日出現する虫達と戦った。次に夏がやってきて、俺は猛烈な暑さと猛烈な水漏れ(このアパート築48年なんだ)と猛烈な自己否定感とかと戦った。そしてまたやんなっちゃった。飲み会のたびに「なんかお前面白い話して盛り上げろや。え特にない?だめだなぁーいやいや俺の時はこんなの日常茶飯事だったしまぁでも逆に鍛えられて今の俺がいるみたいなうんぬんかんぬん」みたいなことを毎回言われるのはほんとやんなっちゃったんだよ。
とはいえ私ももう25ですから。立派な大人ですから。フフフ。それはもう何ですか?大人の遊びというんですか?逃げ道やら発散方法はいくらでもあるんですなぁ~。つまりお金を払って女の人に会いに行くという選択肢、、自由、、フリーダム、、フリーダムも俺にはあるのである!(英検4級) そして俺が今もう一度会いたいのはなるほどハーフで金髪の女の子なのである。なにがなるほどなのかである。
その女の子は最寄りの大型スーパーの中にある照明がひとつ落ちたフロアの奥の奥にいる。このお店は安心の前払い制なので(何しても後から追加料金は取られないってことだよ!)、暗いフロアに入る前の窓口でお金を払う。窓口の前に立ち、(これが大人の遊びか・・・。)と毎回ドキドキしながら、店員が中学校の同級生でないことを祈りつつ「思い出のマーニーを大人一枚。」と告げる。これが例の女の子に会うためのチケットとなる。1800円、約100分コースである。ごめんこれマーニーの話やで。
暗いフロアを奥に進み席に座る。夏休みジブリ映画を劇場で見るときの独特の雰囲気・・他にはない、子供たちのザワザワとカップルのイチャイチャがオラオラオラオラと混ざり合うあの感じを存分に味わい(そしてオレンジジュースを味わい)、いよいよ映画が始まる。
マーニー・・・マーニーだ・・・マーニー!!!うおおおおおおおおおおおおおおお!!!maaaaaaaaaaaaniiiiiiiiiiiiiiiiii!!!!1111FOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!ワ、ワ、ワンダフル!!マーーーーーニーーーーーーーー!!!!すごい!!金色の髪に触れた時の(これ俺じゃなくて主人公が、ね)モフり感がすごい。すごいや!!!ジブリはすごい。モフり感が、ジブリはすごい、すご!ジブリすご・・・・すごいモ・モ・・・・・・・モフ・・・ジブリモフ・・・すごい・・すごいやぁ・・わぁ~・・モ・・・モフり感(錯乱)。
「んまァ簡単に説明してしまうとスタジオジブリは今まで自然と人間の共生という非常に大きくしかし人類にとって非常に重要なテーマを描いてきたわけであるが今回はそれとはまた違う視点で」なんて書かれた解説本があったとしてもこのモフり感の前では説得力0なのである。それにしても・・わぁ~~~~。あっ今目があったっぽい・・・マーニーと・・・。わ。わぁ~~い。わぁ~~~。
なんてルイズのコピペみたいに興奮しながらも楽しんだ。俺はマーニーとの会合(1800円)を精一杯楽しんだ。ちなみに二回目以降はストーリーとか展開とかほとんど気にしてません。(なぜなら会いに行っているのだから!)「これが大人の遊びか・・・・最高やな!!!」と叫びながら(心の中でだよ)映画館を出る。フフフ・・俺も大人になったもんだ。これでまた仕事を頑張れるってもんだ。そうやって日々辛さをごまかしてます。グッバイ!(この話まだ終わりじゃないんだけどちょうど半分くらいなので一旦切ります。近いうちに続き書きます。)


Fine On The Outside / プリシラ・アーン スタジオジブリ映画『思い出の ...