しっかりなんてするもんか

ちくしょう!しっかりなんてするもんか!

ときめいてときめいて

物語はちと不安定
この曲を聴くと思い出す あの映画でこの曲がかかった瞬間の心のときめき
 
2011年の秋 友達と映画モテキを見に行った 映画は最高だった  いい映画を見た帰り道はそれだけで物語になる
地元の狭い劇場でカップルに挟まれて俺たちはチェッチェチェッチェ何がキャラメルポップコーンだ馬鹿野郎とか言いながら席に座った 劇中クライマックスの最高に盛り上がる場所でこの曲がかかる 繰り返す印象的なギターリフと男女のツインボーカル 美しくて狂ってて (しかも劇中のライブ会場で流れていてという設定 最高や!)これ何のバンドの何て曲?いやいや映画はどうなっちゃうの?ああ〜これは これはもう これはもう これはもう本当にあれだ最高だ!!って思った。俺には映画があって音楽があるんだ!って。
うまく説明できないけど大抵の感動はうまく説明できないよ。でもあの曲がかかった時たしかにそう思ったんだ。帰り道にベタベタに溶けたアイスを食べながら友達と二人で「もし自分が主人公だったらどのヒロインがいいか」について話して歩いた。その思い出は最高の宝物だよ。(この映画にはヒロインが四人でてくる 厳密には二人だけど もちろん麻生久美子に決まってんじゃん!) この先もしバンドが解散しても もし映画の続編が作られて駄作だったとしてもそれは変わらないよ。何でそこまで思ったんだろう。自分の今までに蓄積されていった 好き の上にさらに新しく積み重なった 好き だからかもしれない。今までの 好き がなければきっとこの映画も音楽もスーッて抜けてたかもしれない。
だから自分の好きをサブカルだメンヘラだ厨二病だと揶揄されても、きっと好きをやめちゃいけないんだ。