しっかりなんてするもんか

ちくしょう!しっかりなんてするもんか!

言わせてもらえば気持ちわりぃよ!(マーニーと夏 後編)

マーニーと俺と夏 2014
*前回からずいぶん時間が空いてしまいましたが、何事もなかったのかのように更新します。前回の続き(下書き7月頃)です。もう時間経ちすぎてマーニーどこの映画館にもいねぇよ。DVDを買ってマーニーに会おう!(非アフェリエイトサイトアピール)

とにかく、この2014の夏といったら、俺はマーニーのことが気になって気になって仕方がなかったのである。
「明日から夏休みだから。」と社長から唐突に言われた次の日の夕方。もう五時近い時間帯である。地元の友人のT君に電話をかけ、
「今からマーニー展行こう、君ジブリ好きだったろう。マーニー展。マーニーの部屋を見に行こう。ピクニックシーンでマーニーが持っていたジュースを入れる変な形の瓶を見に行こうよ。俺あれ欲しくてたまらないよ。」
「いやぁこっち(地元)からだと遠いしもうこんな時間だし、行っても見る時間があまりないのでは・・。」
「T君よ!!!俺は今感じたいんだ!!!!マーニーのいた空気を!!!感じに行こうよ江戸東京博物館!!!!両国!!!」
「あ、はい・・。」
と強引に約束をとりつけ、一時間半後に博物館に集合した。江戸東京博物館は中学?高校の時に姉と手塚治虫展を見に行ったときぶりである。懐かしい感じがしたかもしれないし、しなかったかもしれない。つまりほとんど記憶にない。すいません。(その頃黒歴史真っ只中のため記憶を意図的に消去してあるのである)T君は新宿駅ダンジョンで迷い45分遅刻してきたが、いかんせんこんな急な時間に誘ったのは俺なので「しょうがないよね」「しょうがない」みたいな会話だけして遅刻の件はなかったことにした。(T君が)
それからなんやかんやあり(雑な省略描写)、自分は一人暮らしの東京の部屋へ、T君は地元まで帰るのでその前に両国の駅前でご飯だけ食べて帰ることにした。「マーニー展限定マーニーの色鉛筆、やっぱり買えばよかった」なんて話をしつこく(俺が)しながら小雨が降る中散々博物館の周りをぐるぐる歩いたけれども、結局食事ができそうな店はマクドナルドしかなく、まぁもう他にないししょうがないか、そしてこの散々遠回りして結果がこれ、っていうの、まるで俺達の人生みたいだ・・みたいなわけのわかんない事をT君が言い出したので、疲れてるんだろうと思い黙って入ることにした。
T君とは地元にいるときは良く会っていたが、自分が東京に引っ越してからなかなか休みが合わず、こうしてゆっくり話をするのはかなり久々だった。ちなみに地元にいるときはよく会っていた、というのは地理的な問題でなく単に俺が無職だったからというだけです・・。・・はい・・。
T君の仕事場ではどんどん人が辞めていっているらしく、一番長く一緒にいた同期の人もその波に乗りとうとう辞めてしまったらしい。ガラガラの店内なのになぜか律儀にせっまい2人席に座りながらそんな話を聞いた。T君はとても残念そうな顔をしていたので、ナゲットをひとつあげるよと言ったが何も言わずいらないといった様子だった。この一週間後、例のマックナゲット原材料落ちたチキンもじつは使ってた問題が判明するので、今にして思うとT君はわかっていたのかもしれないな。T君するどい。あ、マーニー展はサイロのところが怖かったです(小学生並みの感想)
T君と別れ、帰り道地下鉄で揺られながらなぜ俺はこんなにマーニーに夢中なのか考えた。マーニーとはつまりですね・・それ以上仲良くなりたい、とか、なんていうんですか?親密な関係になりたいのかといえば全くそうではなくですね、いや親密にはなりたいけれども!それはなりたいけれども!変な意味ではなくて!どうこうしたい、ではなく・・マーニーの揺れる髪や着ている服や笑っている様をただ眺めたいの・・存在なのである。しかし眺めるというと遠くからになる。それは違う。あくまでも杏奈の視点で眺めたいのである。そうなのである!!ドンドン!(これ机を叩く音ね)
ところでマーニーのあの青い服、見るたびに「ウワァオ」ってため息が出るんだけど、(つまりそれくらい好きなんだけど)あれはどこに売ってるのか?ゾゾタウンか?いやゾゾタウンにはないだろもっとこう・・・ あの・・いや違う…この……それっぽい…どっちかっていうと蒼井優的な……白い……何?白いやつ・・だろう。(ブランドに詳しくないから具体的に名前が出せないやつ)
ここまで読んでくれた読者の方の中にはこう思った方もいるだろう。(突然の読者への擦り寄り)物語的にはむしろ俺が心を寄せるべきは杏奈の方なのではないのかい!?どうなのだい? それも大いにある。普通になれないと言う少女。上司からお前は普通じゃないと言われ続ける俺。感情を寄せたくなるに決まってるでしょこれ!(そこには大きな年齢差があるが、関係ないのである。いくつになっても悩みは尽きないので関係ないのであるまじで。関係ないのである。そういうことにさせて!お願い!)
俺の元々の好みとマーニーの要素は全く合わない。結局なぜ好きなのか、よくわからないのだ。でも好きになるとはそもそもそういうものなのかもしれない、そっちのほうが正しいのかもしれない。そんなことをふと思った。俺も本当に好きな映画は誰もが絶賛する映画じゃない。欠点や矛盾がいっぱいあるけれど、それでも好きなのだ。いやこれはなんか違うな。うまいことを言おうとして失敗した感がある。
つ・ま・り・俺が好きになった物や人が、俺の好きなジャンル・カテゴリ・タグ付け・・に全く当てはまらないことはよくある、ということなのだ。N子さんは眼鏡をかけていたわけでもなく年上でもなく几帳面でもおとなしいタイプでもなかったのである。何なんだ・・。なんなんなんなんなんだ~~~~!!!!好きになるって何なんだ~~~~~~!!!!(中学二年生)

夏までいた会社に、六月ごろ入ってきた女の子がいた。なんてこったその子と言ったら映画もめちゃ詳しくて、真面目で前向きで優しくて、夏が似合い元気でところどころ抜けていて、自然に出る笑顔が可愛い女の子であった。俺とその子は新人二人ということでよく一緒に仕事上なんやかんやした。社長の誕生日プレゼントを買いに目黒駅の駅ビルを見て周ったり、朝誰もいない会社を掃除したり、先輩や社長や広告代理店、制作会社の人たちの手でどんどん良くなっていく映像を見ながらすごいなぁって言い合ったりしたし、虹を作りながら会社のベランダをケルヒャーで一緒に掃除したのは最高に夏だった。
でも、しかし、なぜだ!趣味も合うのに!こんなに毎日同じ時間を過ごしているのに!!なぜ一年前に数回しか会っていない人のこと思い出してしまうのだ。くぅ~!!!(正直まじで辛いんだこれが ゴメンネ)つまりだな・・・・そう・・・・好きになる理由は・・ポイントやパラメータなんかじゃないんだね・・(ゲーム脳
ちなみに会社を辞める直前で知ったがその子には15コ上の彼氏がいたらしい。テントでやってるらしい。(最悪すぎる付け足し)
でも最近ちょっと思うのは、例えば同じ映画好きでもジャンルが分かれる、わかってる、それはわかってます、けど例えば「百万円と苦虫女」を見て「爆発シーンとかないまま終わっちゃってつまらなかった」という人とは絶対無理だな!そこだけは譲れない!ということです!よろしくぅ!!いやこの記事一人相撲すぎでしょ!!!

あ~~~~~~~~しかしあれいつだったっけかな渋谷から帰る電車で大人っぽい大学生二人がいかにも夏っぽい服(ニュアンスで感じてくれ)を着ていて時折窓ガラスごしに目があい、社内が混み始めたので手すりを掴んだ腕に挟まれる状態になってしまい非常に緊張してしまった事があった。普段はないけどたまにあるときはあるのだ。そのまま2人は会話を続ける。「なんか~恋人って言うより家族みたいになってきたんで別れたんだよね〜でも今でもいい友達?だから楽?っていうか~わかりあえてはいるよね~~」「わかる~~」
あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~こわい!!おじさんこわい!!ヒェッ!こわい!こわいときにでるしゃっくりでちまったよヒェッ!こわい!しかし言わせてもらえばそれはそれで気持ちわりいよ!
俺は・・俺は一体・・この気持ちは・・・俺は寂しいのか?いや今は完全に一人暮らしの自由さを楽しんでいるし、むしろ実家にいた時のほうが孤独感とか満たされなさはすごくあったはずだ。じゃあ何なのだ?この気持なんなのだ????寂しさなのか?そうなのか??
でも大丈夫、おじさん気づいちゃった!ラジオと大きめのクッションが一つあれば寂しさは割となんとかなる!!ってね!(そしてそのクッションにマーニーと名づけて毎日再会しよう!)グッバイ!