しっかりなんてするもんか

ちくしょう!しっかりなんてするもんか!

暇だから2010年の夏について書く

まずこの夏の俺テーマソングを貼っておきますね。名曲!


モーモールルギャバン - 悲しみは地下鉄で from "Live at Zepp Tokyo 2012.6 ...

 

2010年、大学4年生で内定が貰えないまま夏を迎えてしまった俺は毎日頭を抱えていた。いや嘘である。頭を抱えていたのはせいぜい6月くらいまでで、もう8月にもなると諦めとやけくそと自暴自棄になり就職活動のことは考えないようにしていた。現実逃避。

シューカツうんぬんの記事やCMやニュースを見ると瞬時にダダダッと階段を駆け上り布団に滑り込みする癖ができていた。そのときの俺は結構すばやい。

大学も夏休みでほぼニート状態だった俺は地元友達のT君に救われたと言ってもいい。そんな夏だった。

2人で暑い暑い街の中を歩く。途中コンビニやスーパーに無駄によって見てるふりをして涼みながら一時間くらいかけてそこそこ大きいスーパーに行く。だらだらと話しながら。

スーパーにに入っている100円ショップでバトミントンセットを買い、家から近い公園の隅っこで2人で日が暮れるまでバトミントンを続けた。基本人はいないが平日午後なのでたまにくる子供の親からは睨まれる。気にしない。

T君は専門卒なのでこの頃もう働いていて給料も人並みにもらっているはず、なのにわざわざくそ暑い中電車にも乗らず歩くという苦行に付き合ってくれたんだなぁ・・と今しみじみ思う。

 

今考えるとなんだこの・・この俺は。この俺は。大学生なのか。俺の中の大学生といえばただひとつ、エヴァンゲリオンである。エヴァンゲリオンに出てくる大学生こそがすべて正しいのである。

旧TV版に冬月が教授で碇ゲンドウが大学生だった時の回想シーンがホンの少しだけある。学生が「教授ー飲みに行きましょうよー!」というあのシーンである。(ちなみにあの夏の陽射し感!はデジタル撮影になって失われた・・)もしくは加持さんとミサトさんのアレである。

つまり90年台アニメのあの独特の雰囲気もコミで描かれたあの夏の大学生こそが俺の中での大学生イメージなのである!!もはや何を言っているかわからない。だから俺は大学には行っていない。ことにする。なんだか悔しいから皆も行っていないことにする。(想像により自分のキズつかない方向へカバー)

 

他にもT君とは市民体育館で一日卓球をしたり スーパーで2リットル100円のジュースをたくさん飲んだり 原付と自転車どっちが早いか競争したり。暑かったなぁ。基本夏に関する記事は暑かったなぁが入ります。

外で遊ぶのに疲れたらT君の家にお邪魔して、夜までゲームアーカイブスでプレステのバイオをダウンロードしてキャーキャー言いながらやった。半分お金を払ってPSPでもやった。3はやってない。なんでバイオだっけ。バイオハザードって有名なのに未だにプレイしてないのどうかなーと思ったからか。

 

T君と遊ばない日は家のガラクタだらけで狭くなってる部屋で扇風機を回して過ごした。1~2畳くらいのスペースにずっといた。机もなかったから畳の上に雑誌を積み上げてノートパソコンおいて直に座って第五回?くらいのMMD杯のための動画を必死で作っていた。AE使える自信もなかったし満足に動くPCパワーもなかったけどなんとか頑張ってたんだなぁ。

あれがAEで作った初めての映像かな?プレビューするとすごい音がしてどんどん熱くなっていくので扇風機とうちわでずっとパタパタしてた。そんでたしかあと少しで完成!って時に、夜にモテキのドラマみてたらカラオケの演出が出てきてやられた!って思った。誰も思いついてないと思ったのに!

あとこの年のFRENZに出なかったのは就活がうまくいかなくてふてくされてたからです。何やねん。この映像も匿名で公開したんだった。

(追記 その映像とはこれです

 

たしかこの時から自転車好きになって行ったことのない道をウロウロするようになった。ちょっと遠くて、車でしか行ったことのないようなホームセンターに自転車で行きたいから(だけど無意味に行くのはなんとなく好きじゃなかった という)親に必要なネジとかない?とか聞いてた。あれは何だったんだろう・・。この道にいったらどうなるんだろう とか 夕方の空とか匂いって好きだなぁ とか そういうことをたくさん思ったんだよな。

だからいつも外出するのは昼より夕方で、モーモールルギャバン聞きながらセンチメンタルになったりして。上で挙げた大学生像とのズレを自転車で発散して 暗くなったらちまちまAEで作って。何かを作っている時ってやっぱり充実しているなぁ。だからこれ以前の夏が思い出せないのかも。

あと隣駅の、小さい時からよく行っていたジャスコが閉まったのがわりと事件だった。どんだけ世界観狭いねん。隣駅再開発計画うんぬんだった。高校生の時よくT君とジャスコの階段で一日モンハンとかしてたなぁ。(コンセント使ってたしこれほぼ犯罪なんだなぁ。)スーパー部分は24時間やってて無駄に夜中に行ったなぁ。自転車で行けるちょうどいい距離だったし。

でもよく見たら閉まったというか完全に壊してのリニューアルオープンだった。そんでたしか次の年の春~夏に開店した。この夏うろうろうろうろといつできるのかなーと無駄に看板とか工事が進んでるかを見に行ってたなぁ。これ本当に大学生か?

今考えるとひどいけど、多分反動だと思う。就活、東京、都会、まとも・・・うまく行かなくて、うまくいかない自分を責めるのも飽きて、もういいよーっ!って反発していたんだと思う。それで自転車で地元を意味もなくうろうろ。

そうか書いていてなんとなく思い出したけど T君と電車にのらずに歩いたのも電車代云々じゃなくて自分が電車に乗るのトラウマ?怖くなったから?だったかもしれないなぁ。

バトミントンでT君が遠くに飛んだ羽を取りに行っている時も、プレビュー待ちの時も、自転車でウロウロしてる時も、バイオハザードのロード中の時も、ちょっとした待ちの時間に自分は何度も就活のことを考えて、思い出して、俺には仕事が無いんだ とか あるいはうまくいっている人は全部正しくて俺の人生は全て間違っていたようなそんな・・絶望・・って書くと簡単だけど、なんだか泣きそうな気分になっていたんだ。

 

2010年はそんな夏でした。おしまい。